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フェイクグリーンというと、屋内のインテリアだけではなく、屋外での利用も検討されている方もいらっしゃるようで、
以下のようなお問い合わせをたまにいただきます。
・ベランダの目隠しとして屋外に設置したい。
・玄関前にいつでも青々としたグリーンを設置したい。
・お店の前にノーメンテナンスのグリーンをずらっと並べてみたい。
・工事現場の環境改善として、プランターにフェイクグリーンを設置したい。
毎月数件ではありますが、同様の悩みを抱えている方がいらっしゃるようで、
考えに考え「フェイクグリーンではどうか?」と思われ ご質問されるようです。
回答:残念ながら「屋外にはオススメいたしません。」
せっかくのフェイクグリーンなので、屋外にも飾れれば良いのですが、日本の厳しい風土や気候に耐えられるほど頑丈ではないのです。
理由1:もともと「屋内向けに製造」されております。
屋外で利用することを想定して製造していないので、屋外に飾るとやはり劣化が早まってしまいます。
どんな劣化となるかを以下にてご説明させていただきます。
理由2:太陽の直射日光で「葉の色が退色」してしまいます。
衣類やビニールプールなど、太陽の下に長期間置いておくと、徐々に色が薄れてくるのですが同様のことがフェイクグリーンの葉っぱにも起きてしまいます。
理由3:強風や雨で「葉が取れやすく」なってしまいます。
地域や屋根のありなしでも変わってはきますが、太陽光で接着面が弱くなり、強風や雨風で弱くなった葉が「飛んでいってしまう」ことに。
理由4:強風で倒れてしまいます。
どうしてもベランダで利用したいと言う方へは「重しが十分ではないので強風で倒れてしまうので、柵に紐で結わえていただくように。」とお伝えしています。
鉢に重しを増やす方法もありますが、台風などの強風には耐えられないのではと思っています。
ですので、台風が来るとわかっている時は、できれば屋内に避難していただきたいです。
以上のような理由から、屋外に飾ることはオススメしておりません。劣化が早まってしまいます。
しかし、長崎のお客様がおっしゃるには、
「生きている観葉植物でも3年で枯れてしまう。ならば、フェイクグリーンを飾ってみたい。」
フェイクグリーンでも劣化してしまうと、本物同様 交換しないといけないと、ご説明させていただいたのですが、
水や肥料、虫も付かないのならばその方が良いと思ったので注文させて欲しいとおっしゃられました。
当店としては、なかなかオススメできませんが、そこまで考えているのでしたらと販売させていただきました。
確かに、長野のお客様で屋外に10年も飾っている方もいらっしゃいました。
長野は雪も降るので、かなり過酷な状況です。
たぶん、毎日眺めているため、劣化に気づかずにそのまま飾っているのかもとお声をかけさせていただきました。
それでも「まだ大丈夫」だと。
皆様には、そんな風に頑張っていただきたくありませんので、できれば屋外に飾られるのでしたら、
1年~3年、日射や雨風が当たらない状況が良くても5年ほどで交換を念頭に入れていただければと思います。
では、屋外向けのフェイクグリーンはどうなのか?
実は、造花業界にも屋外向けに作られたものがあります。
葉っぱにUVカットコーティングを施したものです。
葉っぱの色の退色はだいぶ抑えられますが、強風や雨にはやはり弱いようで、しばらく経過するとみすぼらしい姿に。
お値段も通常の2倍~3倍はするものもありますが、永久的には使用はできません。
そんな理由から、当店では(今現在は)屋外向けのフェイクグリーンは取り扱っておりません。
もっと長期間飾れる耐久性を備えたと胸を張って言える時に販売したいと思っています。
以上、よくあるご質問「屋外に飾れますか?」のご紹介でした。
本当に少人数で運営しているため、日々 製作と出荷に追われております。
今後も短いコラムではありますが、商品のポイントや飾るポイントなど、豊富な情報を蓄積しているのでちょっとずつご紹介していければと思っています。